「頼りがいのある建築の専門家であれ」
私たちは建築が好きで学生のころから勉強し、
優れたデザイン、強固な建物、暖かく、性能高い建物などをつくりたいと日々思って目指してきました。
学生時代はバーチャルなことが多いですから、自分の作品造りだけでよかったのですが、
実際の建築では単なる建築好き、作品つくりだけでは不足で、
依頼主の為に貢献できる「頼りがいのある建築の専門家」である必要があります。
現在、日本での建築は、生産者側の思考が強く、車の工場のように合理的に生産を行うため
マニュアル化し同じものを安価にたくさん作るようになりました。
しかし、その方法では建築の個性がなくなりますし、個々の住み手側都合は反映されにくくなります。
私たちは「デザイン」と「テクノロジー(性能・構造)」に加え、
依頼主の要望である合理的な「適正コスト」を両立させたく思い
デザインマネジメント(DM)を行います。
デザインマネジメントは建築家や設計者が利害を持たない建築主側の技術者として、
設計デザインはもとより分離発注方式(直接発注)を利用したコスト管理や業者選定、
工事額の交渉、契約や融資等の道先案内、施工監理、
入居後監視などプロジェクトの全体にかかわり、
コストダウンと透明性、可能性と自由度が高い、建築主側に有利な建築ができます。
私たちは建築生産者側の立場ではなく、建築を必要とする依頼主の味方であり、
依頼主と社会にとって頼りがいのある建築の専門家でなければなりません。
私たちの仕事は単なる反復仕事ではありません。
常に新しいことに挑戦し、故に、新鮮であるし、感動できるのです。
それぞれに真剣に情熱をもって取り組まなくてはならず、
探究と経験を積み重ね、改善、成長し続けなくてはなりません。
依頼主はその<価値>に納得してお金を払うのです。
私たちはクライアントや社会の信頼をうけてお仕事をさせていただいています。
そのことをモチベーションに最高の結果を出さなくてはなりません。
餅は餅屋の原則
【餅は餅屋のついた餅が一番うまいことから、何事も専門家に任せるのが一番であるというたとえ】
業務はその専門性が高い者が行うのが合理的であり、それは正しい益と良品をもたらすと考えられます。
日本では一括の請負建築方法が主流です。
自分が納得し一括の責任を持たなくてはならないというこだわりと責任の取り方は解るが、
それは本来ではないと思います。
一式クローズするのは確認ができないばかりか、
専門でない者をわざわざ介入するわけで、各々専門家は専門家責任を負うべきであると同時に、
それを尊重することが大切であり自身は自身の専門分野を追求し、愚直に逸れない信念が必要です。
そのため弊社は設計やマネジメントを追求しそれに腕をあげるべきだと思います。
建築家とは
建築家はスターである必要はありません。
スターの有無は生み出す建築に反映するわけではなく、
自分の愚かさの理解と謙虚さを持っていなければ成長はありません。
むやみにデザインに対す発想の幅を広げる必要はなく、その中の制約を見つけるべきです。
自分の中での一定の範囲内で深さを追求しなければ、
奇をてらうことや他の理由に逃げてしまうことになってしまいます。
また、自分のデザインを認められたいのなら漠然とした表現をするのではなく、
その意味や手法を説明できる知識と能力を身につける必要があります。
でなければ単なるデザインの評論家に終わることになります。
常にトライする気持ちを持つことが大切です。